「ブログ記事が全然上位に表示されない...」という人は、結果が出ず、気が沈むことが多いですよね。
ぼくも経験があるので、その気持ちめちゃくちゃ分かります。
じつはブログで上位を狙うためには、しっかりとプロセスを踏む必要があるんです。
この記事では、ライバルが強いキーワードでも上位表示を狙うための必須ノウハウをお伝えします。
成功しているサイトは、みんなこの方法でサイトを作っているので、記事の内容を実績するだけで、ライバルサイトに負けないコンテンツを作れるようになりますよ!
目次
トピッククラスター構造とは
トピッククラスター構造とは、複数の記事から1つの記事にアクセスを誘導する仕組みのこと。
具体的に、競合が少ないキーワードを狙って集客用の記事『クラスターコンテンツ』を量産して、そこから競争が激しい記事『ピラーコンテンツ』へとアクセスを流します。
この仕組みを用いることで、特定の記事に効率的にアクセスを集められ、競争の激しいキーワードでも上位を狙えるようになります。
トピッククラスター構造は、SEOにおいて特に効果的な仕組みとされており、実績のあるサイトのほとんどがこの手法を取り入れています。
ピラーコンテンツ(まとめ記事)
ピラーコンテンツとは、トピックの内容を要点だけを簡潔にまとめた記事のことで、「まとめ記事」や「親記事」とも呼ばれます。
どの記事をピラーコンテンツとするかは、運営者の自由ですが、一般的には次のような記事がピラーコンテンツとして採用されています。
- 商品を訴求するための収益記事
- 競争率が高く、アクセスが多いキーワードを狙った記事
- 1キーワードに複数の検索意図が含まれている記事
クラスターコンテンツ(詳細記事)
クラスターコンテンツは、ピラーコンテンツで扱うトピックをさらに掘り下げ、個別のテーマを詳しく書いた詳細記事のことを指します。
たとえば、ピラーコンテンツが「ブログの始め方」なら、
「ブログの開設方法」「WordPressの初期設定」「ブログ記事の書き方」といった具体的なテーマで詳細な記事を作成できます。
クラスターコンテンツでは、競争が少ないロングテールキーワードを狙うことが基本で、そこから集まったアクセスをピラーコンテンツに誘導します。
トピッククラスター構造のサンプルを紹介
当サイトでも、複数のトピッククラスターを構成し、SEO対策を実施しています。
ここではサンプルとして、本サイトのトピッククラスターを1つだけ公開します。
詳細記事1:ブログURLの決め方
詳細記事2:WordPressブログのおすすめ人気テーマ7選
詳細記事3:WordPressブログ開設後に必要な初期設定8つ
詳細記事4:ブログ運営で使える便利ツール19選
詳細記事5:WordPressのプラグインとは?プロのおすすめ10選を紹介
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詳細記事7:おすすめブログアフィリエイトASP12選
詳細記事8:月10万円の不労所得を得るためのロードマップ
:
上のサンプルの 8つ目のクラスター記事『月10万円の不労所得を得るためのロードマップ』に注目してください。
実はこの記事、別のトピックでまとめ記事としての役割も持っています。
このように、まとめ記事を『別のトピック』の詳細記事として関連付けることも可能。
特に大規模なキーワードや大きなテーマをターゲットにする場合、別のトピックのピラーコンテンツを、クラスター記事として構成するケースも多いです。
トピッククラスター構造でサイトを作るメリット
この章では、トピッククラスター構造が及ぼすメリットについてお伝えします。
メリットは大きく次の4つになります。
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
網羅性が高く簡潔な記事を書ける
SEOでは「キーワードを検索したすべてのユーザー」のニーズを満たす網羅性の高い記事が評価されます。
しかし、1つのキーワードに複数の検索ニーズが含まれている場合、すべてを1記事でカバーしようとすると内容が膨大になりがちです。
例えば「筋トレ おすすめ」という1キーワードには、以下のようなニーズが含まれています。
- おすすめのトレーニング方法
- 筋肉をつけるための食事法
- 筋肉をつけるための生活習慣
これらをすべて1つの記事に詰め込むと、10万文字とかの長文になり、特定の読者にとっては不要な情報も多くなってしまいますよね。
結果として、読者が欲しい情報にたどり着けずにサイトを離れてしまいます。
このようなケースで有効なのが「トピッククラスター構造」です。
1つのまとめ記事を中心に、ニーズごとの詳細記事を作ることで、それぞれのニーズに対応した簡潔な記事を提供できるようになります。
クローラーが巡回しやすくなる
トピッククラスター構造で記事同士をリンクすると、クローラーの巡回がスムーズになり、適切なSEO評価を受けやすくなります。
まず前提として、Googleはクローラーと呼ばれるロボットを使って、ウェブ上の情報を収集しています。
このとき、関連する記事がリンクで繋がっていないと、クローラーが記事を検知しずらくなり、情報を正確に取得できません。
ここで重要なのは、クローラーが集めたデータをもとにSEOの評価が行われるという点です。
記事がクローラーに認識されていなければ、正当なSEO評価を受けることが難しくなってしまいます。
このような理由から、トピッククラスター構造でコンテンツ同士をリンクして、クローラーが記事を検知しやすい環境を整えることはが大切なんです。
ロングキーワードで安定したアクセスを集められる
クラスターコンテンツとして『ロングテールキーワード』を狙った記事を量産することで、安定したアクセスをアクセスを集められます。
ロングテールキーワードとは、月間検索ボリュームが1000未満のキーワードや、3語以上の複合キーワードのこと。
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少なく、上位表示された際のメリットは小さいものの、競合も少ないといった特徴があります。
たとえば、法人サイトが莫大な資金を投入して、利益率の低いキーワードを攻めるのは非効率ですよね。
そのため、将来的にも法人サイトが参入してくる可能性は低く、安定したアクセスを確保しやすい領域となっています。
ミドル・ビックキーワードでも上位表示を狙える
トピッククラスター構造を用いることで、競争の激しいミドルキーワードや、ビックキーワードでも検索上位を狙えます。
というか、検索ボリュームが大きいキーワードの場合は、1記事のみで上位を狙うのは難しいです。
もしも1記事のみで上位表示させたい場合は、検索ボリュームが月50~250くらいのロングテールキーワードを狙いましょう。
ロングテールキーワードで小規模なアクセスを集め、それらをメイン記事に読者を流すことで、競争率の高いキーワードでも勝てるようになります。
サイト全体のSEO評価を底上げできる
SEOには「リンクジュース」という考え方があります。
リンクジュースとは、各ページに対するGoogleの評価を液体にたとえたもので、この評価は検索順位の決定に大きな影響を与えます。
ここで重要なのは、記事を関連付けることで、リンクジュースを分け与えることができるということ。
つまり、あるページのSEO評価が向上すると、リンクで繋がっている別のページの評価にも良い影響を与えるという相互作用が生まれます。
以上の理由から、トピッククラスター構造で記事同士をリンクづけることで、サイト全体のSEO評価アップにもつながるというわけです。
トピッククラスターの作り方
つぎにトピッククラスター構造の作り方をご説明します。
手順1.ブログのジャンルを決める
まずは、ブログで取り扱うジャンルを決めましょう。
ブログで稼げるか否かは、ジャンルによって大きく左右されます。
ジャンル選びに失敗しないためにも、次の5つのポイントを基準に、自分に最適なものを見つけてください。
- そのジャンルに興味があるか
- 高単価なアフィリエイト広告はあるか
- ライバルは強いか
- 今後も需要が続きそうか
- 収益化しやすそうか
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手順2.キーワードを選定する
取り扱うジャンルが決まったら、キーワードを選定します。
キーワード選定は、ひとつのメインテーマから関連するキーワードを洗い出した後、
各キーワードの『検索ボリューム』や『競合性』を調査して、どのキーワードで記事を書くかを精査する作業です。
キーワード選定の結果はスプレッドシートにまとめて整理しておきましょう。
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手順3.キーワードをカテゴリー分類する
つぎに、キーワードをカテゴリーごとに分類します。
これまでにピックアップしたキーワードを俯瞰し、それらを分類できるカテゴリを3〜4つ考えてみてください。
たとえば、テーマが「ブログ」なら、「ブログの書き方」「ブログの始め方」「ブログデザイン」「ブログ収益化」といったカテゴリが挙げられます。
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手順4.まとめ記事・詳細記事を決める
カテゴリーごとにキーワードを分けたら、各カテゴリーの中でトピッククラスターを形成します。
まずは、まとめ記事を書くためのキーワードを1つ選び、その検索ニーズに含まれるキーワードを5~10個ほどあげてみましょう。
次のような『マインドマップ』を活用すれば、トピッククラスター構造を視覚的に整理することができますよ。
今後、記事を作っていく中で、必要なトピックが追加されたり、トピッククラスターで必要な記事に変更が生じることがあります。
そのため、最初の段階では大まかにトピッククラスターを設計しておく程度で十分です。
手順5.記事をつくる
「まとめ記事」と「詳細記事」のキーワードが決まったら、まずはまとめ記事から作成しましょう。
詳細記事を先に作成してしまうと、まとめ記事を作るタイミングで
「話の流れが変わった」「この詳細記事は不要だった」などの理由で、手戻りが発生することがあります。
そのため、最初にまとめ記事を作って全体の流れを把握したうえで、詳細記事を作るとスムーズ作業を進めやすいです。
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手順6.内部リンクで記事をつなげる
「まとめ記事」と「詳細記事」を作成したら、それらを内部リンクで相互に結びつけましょう。
- 「まとめ記事」⇒「詳細記事」のリンク
- 「詳細記事」⇒「まとめ記事」のリンク
なお、「詳細記事」から「まとめ記事」へのリンクの貼り方は、
『1つの見出しを設けてまとめ記事へ誘導』したり『記事の冒頭や末尾にリンクを注記する』など、どんな方法でも構いません。
⇒内部リンクの記事へリンク
トピッククラスターを作る際のポイント
トピッククラスターを作る際は、次の5つポイントをおさえておきましょう。
ひとつずつ説明していきます。
カテゴリーの中でトピッククラスターを作ろう
各カテゴリー内で、まずはメインとなるキーワードを決め、それを中心にトピッククラスターを作成しましょう。
カテゴリーごとにトピッククラスターを構築することで、そのカテゴリーの専門性が向上し、結果的にサイト全体のSEO評価にもプラスになります。
トピックを派生させよう
トピッククラスターを階層的に広げることで、詳細記事では伝えきれない『より細かな情報』を提供することができます。
特に広範囲なテーマを扱う場合、まとめ記事に続く詳細記事でも、必要な情報量が多くなることがあります。
このようなケースでは、詳細記事からさらに派生した記事を作成し、情報をわかりやすく整理することが重要です。
トピッククラスターを派生させることで、複雑なテーマを体系的にまとめ、読者にわかりやすい形で伝えることができます。
詳細記事は5~10記事くらい作ろう
詳細記事は5~10記事くらいあると、SEOでも効果を発揮しやすいです。
とはいえ、扱うトピックによって、必要な詳細記事の数は異なります。
たとえば詳細記事が1〜2記事で十分なトピックもあれば、20記事以上が必要な場合もあるでしょう。
何事もSEOにとらわれすぎると本質からズレてしまうので、読者ニーズを最優先に『必要な分だけ詳細記事を作る』認識で進めてください。
まとめ記事でけでも完結するように
まとめ記事は、その記事単体でも内容が完結するかたちで作りましょう。
リンク先に頼りすぎて内容が不十分になったり、詳細記事を読まないと理解できないようではいけません。
上図の右側の記事は、詳細記事を読まなければ、トピックの内容が全くわかりませんよね。
まとめ記事はあくまでも『トピック全体を要約した記事』であり、読者がその記事だけでも内容を理解できるように作成することが重要です。
読者ファーストでリンクを設置しよう
何度もお伝えしているとおり「まとめ記事」と「詳細記事」は相互にリンクを貼って記事を紐づけることが重要です。
それに加えて「親子関係がない記事」や「トピックに属さない記事」でも、必要に応じて内部リンクを設置しましょう。
ただし、SEO目的で無関係な記事に大量のリンクを貼るのはナンセンスです。
記事の中で『読者がより詳しく知りたい』と思う部分にに、適切な記事のリンクを設置することが大切です。
便利な3つのツールをご紹介
トピッククラスター構造を作るうえで、便利な3つのツールをご紹介します。
どれも基本的に無料で利用できるので、ぜひ活用してみてください。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、無料で「サジェストキーワード」を調査できる便利ツールです。
使い方は非常に簡単で、検索フォームに特定のキーワードを入力するだけで、それに関連するキーワードを自動的に表示してくれます。
さらに、潜在的なキーワードの発見や、ライバルサイトの調査といった、SEO対策に役立つ機能が豊富に揃っています。
Googleキーワードプランナー
Google キーワードプランナーは、キーワードの「検索ボリューム」や「競合性」を調べられるツールです。
各キーワードのポテンシャルを可視化できるため、キーワード選定の際に非常に役立ちます。
キーワードプランナーは基本的に無料で利用できますが、詳細なデータを確認するには有料プランが必要です。
MindMeister
MindMeister は、マインドマップや組織図を簡単に作成できる便利なツールです。
使い方はとてもシンプル。
中央にメインテーマを配置し、そこから関連するトピックを枝分かれさせていくことで、全体の構造を視覚的に整理できます。
このツールは無料で利用できるので、トピッククラスター構造の作成にも非常に役立ちますよ。
ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、トピッククラスター構造の重要性から、作り方までを解説してきました。
最後にもう一度、重要なポイントを振り返ってみましょう。
- トピッククラスターで網羅的かつ簡潔な記事を作ろう
- 競合性の低い記事から、競合性の高い記事にアクセスを流そう
- カテゴリーごとにトピッククラスターを作ろう
- トピッククラスターを階層的に派生させよう
- 読者ファーストで内部リンクを設置しよう
これらの観点をおさえておけば、トピッククラスターで悩むことも少なくなるでしょう。
この記事は以上になります。ここまで読んでいただきありがとうございました。