「記事を書き進める途中で手が止まってしまう...」という経験、きっと誰しもあるのではないでしょうか？
ぼく自身も、ブログを始めたばかりの頃は何度も行き詰まり、1つの記事を書くのに何時間もかかっていました。
でも、記事を書く前に「構成案」を作るようにしたら執筆がスムーズに進み、以前の半分ほどの時間で、より質の高い記事を書けるようになったんです。
この記事では、だれでもスラスラ記事を書ける「ブログ記事構成の作り方」をご紹介します。
記事構成を最初に整えることで、執筆時間が短縮されるだけでなく、記事のクオリティもぐっと向上するので、ぜひ実践してみてください。
ブログ記事の構成案とは？
ブログ記事の「構成案」とは『記事の設計図』のようなもので、その記事で何を伝えたいのかを整理して骨組みを整えた状態を指します。
具体的に、記事全体の流れを示す見出しを作成し、それぞれの見出しごとに書きたい内容を「簡単なメモ」として書き留めた（上図の）イメージです。
このように、執筆前に記事全体の骨組みを整えることで、執筆時に悩むことがなくなり、質の高い記事を作成できます。
この記事では特別に記事構成のテンプレート を公開しています！（閲覧専用なので、ダウンロードしてご利用ください。）
構成案の効果①：記事を作るスピードが向上する
書きたいことを整理せず、思いついままに書き進めると記事の方向性がズレたり、途中で何度も行き詰まってしまいます。
これでは効率が悪く、無駄に時間がかかってしまいますよね。
こうした問題を防ぐためにも、事前に記事の構成を考えるのは非常に重要。
構成案を用意しておけば、記事全体の流れ・方向性が明確になり、執筆時の迷いが少なくなります。
構成案の効果②：ユーザーニーズを満す記事が書ける
ブログ記事の本質は、読者の悩みや疑問を解決することにあります。
そのためには「読者が何を求めているのか」「どんな疑問を抱いているのか」を深く理解することが重要。
というか、読者ニーズの理解が疎かなまま記事を書いてしまうと「論点のズレた回答」や「まとまりのない文章」になってしまい、読者の心は掴めません。
記事の見出し要素を洗い出す過程では、以下の点を意識しましょう。
- 読者の悩みや疑問を解決できるような内容になっているか
- 情報が不足していないか
これらを心がけることで、読者目線に立った「ユーザーファースト」の記事を作ることができますよ。
ブログ記事の構成要素は6つ
記事の構成を作るための『前提知識』として、ブログ記事の構成要素について把握しておきましょう。
ブログは基本的に、次の6つの要素で構成されています。
記事タイトル
タイトルは、ブログ記事の最初に出てくる要素であるとともに、Google や Yahoo の検索結果で表示される唯一のキャッチコピーでもあります。
意識してほしいのは『読者はまずタイトルを見て、その記事を読むかどうかを判断している』ということ。
もしも、タイトルで読者の関心が得られなければ、どれだけ内容が素晴らしくても記事を読んでもらえません。
以上の理由から、記事の中でも『タイトル』は特に重要な要素と言われています。
アイキャッチ画像
アイキャッチ画像とは、記事の冒頭に出てくる画像のことで、読者の視線を引きつける役割があります。
っと同時に『サムネイル』として表示されることも多く、ブログ全体の見栄えにも大きく影響してきます。
アイキャッチ画像が雑だったり、統一感がなかったりすると、サイト全体が素人っぽく見えてしまうことも。
こんな感じでデザインが整っている方がオシャレに見えますよね
アイキャッチ画像を作成する際は、色使いやフォントスタイルなど、デザインに一貫性を持たせましょう。
導入部分（導入文）
導入文は、記事の冒頭にくる文章で『リード文』とも呼ばれます。
ここで読者の興味を引ければ、記事を読み進めてもらえますが、失敗すれば離脱されてしまう可能性も少なくありません。
とはいっても「読者の心をつかむ魅力的な導入文」ってどのよんな文章だよ、て思う人も多いかと思います。
そこで！実際に稼いでるブロガーの多くが使っている効果的なテンプレートをご紹介します。
目次
目次は『記事の見出し』をまとめたもので、その記事の要点を簡潔に伝える効果があります。
よく「目次って必要なの？」という声を耳にしますが、目次があった方が読者の滞在時間が伸びやすいことがデータとして出てます。
とくに文章量が多い記事では、読者が必要な情報を見つけやすくなるので目次は非常に有効。
無料のプラグイン「Easy Table of Contents」を使えば、自動で目次を作ってくれるのでぜひ活用してみてください。
本文部分（見出し+本文）
『本文部分』は記事のメインパート。
ここで『読者が知りたいこと』『読者の悩みに対する答え』を提供していきます。
本文部分を見やすくするポイントは、テーマごとに見出しを設けて文章を分けること。
長い文章がダラダラと続くと、読者が途中で疲れてしまうので、読者にストレスがかからないように工夫することが大切です。
まとめ部分
記事の最後は「まとめ」を設けて記事全体を総括しましょう。
繰り返しになりますが、読者は記事の内容を細かく読んでくれません。
そのため、重要なポイントを読み飛ばしてしまうことも多く、問題を解決できないまま離脱されるケースが多いです。
このような問題を防ぐためにも、記事の最後に「まとめ」を設けて、読者の読み落としを防ぐ配慮が必要になります。
ブログ記事構成の作り方
ここからは、記事構成の作り方について具体的に解説していきます。
記事構成はの作成ステップは次の5つです。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
手順1．キーワードを選定する
まずは、どのキーワードをターゲットに記事を書くかを決めましょう。
キーワードによって、需要の大きさや競合の強さが全く違います。
「どのキーワードを狙うか」によって、収益化までのハードルが決まるといっても過言ではないので、キーワード選びは特に注力していきましょう。
この記事では『ブログ 構成案 テンプレート 』をターゲットに、構成案の作り方を解説していきます。
※ キーワード選定の詳細な手順は、別の記事で詳しく解説しているので、こちらも併せてご確認ください。
手順2．対象の読者像をイメージする
キーワードを選んだら、そのキーワードを「どんな人」が検索するのかをイメージします。
年齢や現状、最近始めたこと、抱えている悩みなど、
ターゲットのキーワードで検索する「典型的な読者像」を具体的に設定するのがポイントです。
このように読者のモデルを細かく定義すると、
「読者は今どんな悩みを抱えているのか」「本当に知りたいことは何か」を掘り下げやすくなり、よりニーズに合ったコンテンツを提供できます。
一番のおすすめは「過去の自分」をモデルにすること！
過去に自分が同じような悩みを経験していれば、当時の心情や「どんな情報を求めていたか」を具体的にイメージできますよね。
常に読者の立場に立って考えることで、より良いコンテンツを提供していきましょう。
手順3．読者の検索意図を深堀る
想定読者を設定したら、その人物の心境を想像しながらニーズを深堀りしていきます。
- 読者はこのキーワードを調べて何を知りたいのか（表面的なニーズ）ex：ブログの書き方を知りたい
- 何が目的でそれを知りたいのか（潜在的なニーズ）ex：ブログという資産を作って不労所得がほしいから
- どのような情報があればそれを実現できるかex：記事構成の作成方法、記事構成の型、記事構成の作成時の注意点…など
この辺りをおさえておくと、記事の方向性が決まり、読者に刺さる文章を書きやすくなります。
コツは頭の中で読者と会話すること 。もちろん妄想ですよ（笑）
検索ニーズはパパっと思いつくものではないので、15分程度かけてじっくり考えると良いかと思います。
手順4．競合記事を調査する
次に、Googleの検索結果で上位に表示されている記事を分析しましょう。
というのも、上位表示されている記事は『Googleから高い評価を受けている』もので、読者にとっても有用であると認められています。
すでに模範解答はあるのに、それらを見ない手はないですよね。
ということで、手順４では、無料のSEOツール「ラッコキーワード」を使った競合調査のやり方をお伝えします。
検索窓に狙いたいキーワードを入力した後、プルダウンから「見出し抽出」を選んで検索すると、上位20サイトの見出し構成が表示されます。
上位サイトの見出し構成が表示されたら、各サイトの ① タイトル ② URL ③見出し を Googleスプレッドシートに抜き出しましょう。
上位1～10までの情報を集めたら、ライバルがどんな情報を提供しているのか分析しましょう。
競合分析の手順は以上となります。
手順5．上位記事が満たせてないニーズを探す
次は、上位記事でも満たせていないユーザニーズを探します。
このフェーズで便利なのが、無料のSEOキーワード分析ツール 「GetKeyword」です。
以下に「GetKeyword を使ったニーズ調査」の手順をまとめます。
検索結果が表示されてたら、まずは「再検索ワード」タブを開いてください。
「再検索ワード」タブには、読者が（検索結果の記事を読んだうえで）再検索するキーワードが表示されます。
読者が再検索するということは「欲しい情報が検索結果の記事に載ってなかった」もしくは「関連する重要なユーザニーズがほかにある」ということ。
つまり、ここに載っている情報は、競合記事に足りてないユーザニーズそのものなんです。
同じように「質問文」タブからも、上位記事が満たしきれてないユーザニーズを見つけられます。
このやり方で、今の検索上位記事に足りない読者ニーズをかんたんに把握することができます。
手順6．見出し作る
ここまでの調査で必要な情報は集まったので、いよいよ何を書くのかを決めていきましょう。
つぎの手順で『見出し』の構成を作成していきます。
- 競合リサーチで『よく出てくる情報』は必ず入れる
- 競合記事にはない情報を付け加える
- 各見出しの『言い回し』を考える
競合リサーチを行うと、どの記事にも共通して書かれている情報が見つかることがあります。
これらは読者が特に必要としている「必須情報」なので、必ず見出しに含めましょう。
ほかにも、読者目線に立って必要な情報だと思うコンテンツは積極的に取り入れてください。
次に、競合記事にはない『オリジナル要素』を入れて、ライバルと差別化しましょう。
Googleは、著者の経験や専門性を高く評価する傾向があります。
自分だけの知識や考え方を記事に盛り込むことで、他の記事では得られない価値を提供でき、結果としてSEOの評価も向上しやすくなりますよ。
手順3.「検索意図の深堀り」や、手順4.「上位記事が満たしてないユーザニーズ」で得た情報も活用して、ニーズを120% 満たせる構成を目指しましょう。
ここまでの作業で、あらかた書きたい情報は整理できたかと思います。
しかし、オリジナル要素が思いつかず、結果的に競合と似たような構成になるケースも少なくありません。
そのままでは競合記事のコピーのように見えてしまう可能性があるので、見出しの言い回しを換えていきましょう。
さらに、見出しの順番を入れ替えてみたり、強調する項目を変えたりするだけで、構成全体のニュアンスはガラッと変わります。
これで見出しの作成は完了です。
手順7．見出しごとに書きたい内容を整理する
最後に、見出しごとに書きたい内容をメモしておくと、執筆時に迷うことがなくなります。
PREP法でメモしておくと、見出しごとに方向性がガチッと決まるので、執筆時に手が止まらず、スラスラ書けますよ。
こんな感じで簡単に書く内容を整理しておきましょう。
これで記事構成の作成は完了です！
ここまでお疲れさまでした。
構成案ができたら文章を執筆しよう
ここからは、各パートの書き方 や、テンプレート を紹介していきます。
テンプレートに沿って文章を書くだけで、だれでも質の高い記事を再現できますよ。
それでは一つずつ見ていきましょう。
「導入文」のテンプレート
まずは効果的な導入文を作成するためのテンプレートをご紹介します。
- ターゲットの疑問や悩み提示する
- 悩みに共感した後で解決策を提示する
- 実績をもとに根拠をしめす
- 記事を読んで得られるものを提示する
- 読者にアクションを促す
このテンプレートは、ブログで成果を上げているプロも利用しているものです。
この型に沿って書くだけで、質の高い導入文を簡単に作ることができますよ。
ちなみに、この記事の導入文もこのテンプレートに基づいて作成しています！
「本文」の書き方・型
ブログ記事の本文では『 PREP法』を活用すると、説得力のある読みやすい文章を作れます。
PREP法は、以下の4つの要素で構成される文章作成の型です。
- Point（結論）
- Reason（理由）
- Example（具体例）
- Point（結論）
この型は 読者に自分の意見を伝えること に長けており、企業のプレゼンなどでも使用される効果的な手法です。
では具体例を見てみましょう。
- Point（結論）
説得力のある文章を書きたいなら、PREP法を取り入れましょう。
- Reason（理由）
なぜなら最初に要点を述べることで、後半の内容がスッと頭に入いりやすいから。
- Example（具体例）
じつはこの文章もPREP法の構成に沿って作成しています。
- Point（結論）
PREP法を用いるだけで、だれでも読みやすい文章を書けるようになるので、ぜひ活用してみてください。
こんな感じ。
ただ、すべてのケースでPREP法が使えるとは限らないので
『PREP法が使えそうな場面で積極的に活用していく』ぐらいの感覚でとらえておいてください。
また、PREP法以外にも、ブログをより魅力的にするコツやテクニックはたくさんあるので、別の記事でより詳しく紹介していきます。
「まとめ」の書き方
まとめパートは記事の総括部分にあたる重要なセクションです。
読者に伝えたいポイントを整理し、簡潔に伝えましょう。
また、まとめパートで『読者に次の行動を促す仕掛け』を加えるのも効果的。
たとえば「次はこちらの記事をチェックしてください」などの形で、関連する情報を提案することで、読者を別の記事に誘導できます。
まあ、まとめ部分については、テンプレートとかはないので、お好みの文章で総括しちゃってOKです。
「記事タイトル」の付け方
タイトルは、その記事のPVに直結するもので、売り上げや収益にも大きく影響してきます。
とても大切な部分なので、効果的なタイトルを作るためのポイントを押さえておきましょう。
- 狙いたいキーワードを含める
- キーワードはタイトルの左側に配置
- 記事の内容と一致したタイトルにする
- タイトルの文字数は30文字前後にする
- 読者に響くキャッチフレーズを入れる
- 心理的なテクニックを活用する
- ターゲットを絞ったタイトルにする
- 印象に残りやすい文言を盛り込む
ただ、正直これらの要点をおさえても、一度で完璧なタイトルを思いつくことは難しいです。
そのため、定期的にGoogleサーチコンソールでアクセスを解析して、適時タイトルを見直していきましょう。
トライ＆エラーで試行錯誤を重ねることで、だんだんPVが集まるタイトルになっていきます。
ブログ記事構成を作る時のポイント5つ
ここからは「記事構成」を作るときのポイントお伝えします。
とくに大切なのは次の5つです。
それでは、ひとつずつ詳しく説明していきます。
キーワードを適度にいれよう
タイトルだけでなく『見出し』にも関連キーワードを盛り込むと、そこが検索エンジンにヒットする可能性があります。
あまり知られてないですが、これも立派なSEO対策のひとつなんですよね～。
ただし、すべての見出しに対して無理やりキーワードを入れようとするのは逆効果！
文章に違和感がでてしまうだけでなく、やりすぎるとGoogleからスパム判定を受けるリスクもあります。
そのため、キーワードを盛り込む見出しは２つまでに抑えるのことをおすすめします。
あくまでも自然な文章を最優先として、適切なタイミングで（見出しにも）関連キーワードを入れるようにしましょう。
見出しで伝えることは1つだけ
各見出しで伝えることは、かならず1つに絞ることが大切です。
1つの見出しで複数のことを伝えようとすると、かえって何を言いたいのかがわからなくなってしまいます。
それに長文がダラダラ続くと、読者に飽きられてしまう可能性もありますよね。
そのため、伝えたい内容が複数ある場合は、各テーマごとに見出しを設けるのがおすすめです。
見出しを分けると、文章全体が簡潔でわかりやすくなり、読者にとっても理解しやすい構成になります。
ユーザーニーズを最重視する
前述でも何度か述べていますが、記事の構成を作る際はユーザーのニーズを第一に意識しましょう。
ニーズをしっかり理解することで、読者の抱える表面的な悩みだけでなく、読者が気づいてない潜在的な問題に対してもアプローチできます。
当然、ニーズの掘り下げで、記事の構成や方向性も大きく変わっていくので、この観点は非常に重要になってきます。
ライバルの要素の丸パクリはNG
競合記事の内容をそのままコピーしたり、丸パクリするのは絶対にやめましょう。
コピーコンテンツは著作権の侵害にあたる可能性があるだけでなく、Googleからペナルティを受けるリスクもあります。
最悪の場合、検索結果から除外されたり、法的トラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。
ライバルの記事は、あくまで参考までとし、自分の経験や視点・専門知識を交えてオリジナルの記事を作っていきましょう。
オリジナル要素を加える
ほかの記事との差別化をはかるためにも、オリジナル要素は積極的にいれていきましょう。
著者の経験や考え など、オリジナルコンテンツは Googleのアルゴリズム で重要視されている要素のひとつです。
他の記事と同じ内容だけでは、Googleから評価されにくくなってしまうので、なるだけオリジナル要素を入れるようにしましょう。
便利なツール
記事構成を作るうえで役立つ無料ツールをご紹介します。
ラッコキーワード
ラッコキーワードを活用すると、サジェストキーワードの抽出や、競合記事の調査が手軽に行えます。
このツールは無料で利用できるうえ、ブログ運営に役立つ機能を豊富にそろえているため、個人ブロガーからも高い支持を得ています。
ほとんどのブロガーが使っている定番ツールなので、まだ使ったことがない人は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
いつでも使えるようにブックマークしておきましょう！
GetKeyword
GetKeywordは、ユーザーのニーズを調査する際に役立つツールです。
このツールで、ユーザが『再検索するキーワード』や『質問文』を抽出すれば、既存の上位記事にどのような不足点があるのかを明確に把握できます。
ただ、無料プランには1日3回までという利用制限があるので、調査対象のキーワードを明確にしてからの利用がおすすめです。
本記事のまとめ
この記事では、効率的かつ質の高いブログ記事を作成するための「ブログ記事の構成案」の作り方を解説しました。
最後にもう一度、構成案の作成手順を振り返りましょう。
- 手順1．キーワードを選定する
- 手順2．対象の読者像をイメージする
- 手順3．読者の検索意図を深堀る
- 手順4．競合記事を調査する
- 手順5．上位記事が満たせてないニーズを探す
- 手順6．見出し作る
- 手順7．見出しごとに書きたい内容を整理する
構成案はブログ記事の「設計図」です。
構成案を事前に用意することで、執筆の迷いをなくし、読者ニーズを満たす高品質の記事を作成できるので、ぜひ実践してみて下さい。
以上、ここまで読んでいただきありがとうございました！