1. スコープの概要
スコープとはインスタンスをWebアプリ内で保存できる領域のことです。
この領域を使用することで、サーブレット間でのインスタンスの受け渡しを行うことができます。
簡単な例とイメージ図を下に示します。
サーブレットAからサーブレットBにフォワード(処理を転送)するとき、サーブレットAで使っていたインスタンスをサーブレットBでも使用したい!
→サーブレットAでスコープを作成してインスタンスを格納、次にサーブレットBでインスタンス名を指定して取得。
2. スコープの種類
スコープには複数の種類が存在し、種類によってインスタンスの保存範囲が異なります。
リクエストスコープ | :リクエスト毎に生成されるスコープ(データの保存領域)で、レスポンスが返されるまで利用可能 |
セッションスコープ | :HTTPセッション間でインスタンスを共有する。ログアウトorブラウザを閉じるor一定時間経過するまで利用可能(有効期限は開発者が管理できる) |
アプリケーションスコープ | :共有データの管理などに用い、Webアプリケーションが終了するまで利用可能 |
各スコープに関しては、以下で詳しく説明します。
リクエストスコープ 続きを見る
【Java】リクエストスコープとは?取得や保存方法を解説します
セッションスコープ 続きを見る
【Java】セッションとは?セッションを使ったデータ取捨の方法
アプリケーションスコープ 続きを見る
【Java】アプリケーションスコープの特徴や使い方を説明します。
3. スコープへのインスタンスの保存
スコープにはStringやIntegerといったインスタンスを保存しますが、基本的には「JavaBeans」というクラスのインスタンスを保存します。
JavaBeansは以下の特徴を持ったインスタンス格納専用のクラスです。(情報を保存する管理センタのようなものですね)
・独立性の向上
・インスタンス格納のためのルールが定められている
・インスタンス格納のためのルールが定められている
JavaBeansについては以下で詳しく解説しています
JavaBeansとは? 仕様や作り方をわかりやすく解決します
続きを見る
以上でこの記事は終了となります。ありがとうございました(^^)