本日(2021年5月19日)、ビットコインを皮切りにほとんどの仮想通貨の値段が暴落しました。
仮想通貨市場全体の暴落はイーサリアムのアップデート後になると踏んでいたのですが、いくつかの外部要因により予想より早く落ちてしまいました。僕もここ1週間で200万以上の資産を溶かしてしまっています。いや、きつい(笑)
この記事では、ビットコインをはじめ、ほとんどの仮想通貨が暴落した原因について記述していこうと思います。
ビットコインとアルトコイン暴落の原因
引用元:Web illustrations by Storyset
テスラがビットコインでの支払いを停止
まず、下落相場の始まりは間違いなくこの話題です。
2021年4月12日に、 米電気自動車(EV)大手「テスラ」の最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏がビットコインを用いた支払いの受付停止をツイッターで発表しました。つい数か月前までビットコインにとても注目していたマスク氏ですが、環境問題を理由にビットコインを見放してしまいました。
Energy usage trend over past few months is insane https://t.co/E6o9s87trw pic.twitter.com/bmv9wotwKe
— Elon Musk (@elonmusk) May 13, 2021
To be clear, I strongly believe in crypto, but it can’t drive a massive increase in fossil fuel use, especially coal
— Elon Musk (@elonmusk) May 13, 2021
もともと、マスク氏がCEOを務めるテスラ社は環境にやさしい自動車の製造に取り組んでいました。そのため、環境に大きな悪影響を与えるビットコインへ注目することは、テスラの事業方針とは真逆の行動をとることとなってしまいます。これに対しては、テスラの株主からも痛烈な批判が多くあり、それゆえビットコインから手を引く結果になったと考えられます。
おそらくマスク氏にとっての環境問題の重要性は、私たちの思っている以上に大きいものなのでしょう。
結果として、この発表によりビットコインの価格は約12%ほど下落しました。
イーロン・マスク氏の方向転換
先ほど、テスラのビットコインでの支払い中止について述べましたが、その後もイーロン・マスク氏の発言によりビットコインの価格が下落していきました。
具体的に、マスク氏は注目の対象をビットコインからドージコインに変更しました。
※ドージコインコインはビットコインと同じ機能を持つ仮想通貨です。さらに、ビットコインに比べて環境にやさしく、送金速度も高速です。詳しくは、次の記事をご覧ください。
【仮想通貨】Dogecoin(ドージコイン)とは?高騰の理由や将来性・買い方を解説!
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その後、マスク氏はドージコインに関するツイートをよく投稿するようになりましたが、以前共に盛り上がっていたビットコイン信者の中にはこれをよく思はない人もいました。
そんなこんなで、マスク氏とビットコインを推すほかの投資家の間で討論が起こり、マスク氏がビットコインに対するマイナスな投稿をするたびにビットコインの価格は暴落し、ドージコインの価格は上がりました。
SpaceX launching satellite Doge-1 to the moon next year
– Mission paid for in Doge
– 1st crypto in space
– 1st meme in spaceTo the mooooonnn!!https://t.co/xXfjGZVeUW
— Elon Musk (@elonmusk) May 9, 2021
Working with Doge devs to improve system transaction efficiency. Potentially promising.
— Elon Musk (@elonmusk) May 13, 2021
中国が国内の金融機関に対して仮想通貨サービスの提供を禁止
この話題が暴落の3つ目の理由になりますが、この影響が一番大きかったです。
イーロン・マスク氏の影響により1週間ほど大きな調整相場が続いたのち、中国人民銀行が仮想通貨は金融機関の支払い手段として使用できないと発表しました。中国当局は理由として、仮想通貨は価値のあるもので担保されているわけではないといった指摘を挙げています。
この発表により、ビットコインの価格は31%下落し、アルトコインの価格も暴落しました。
つい最近まで強気相場が続いていた仮想通貨ですが、ここ一週間程度で状況が急展開してきました。
まあ、前回のバブルと同様ですね。
前述で「ビットコインのマイニングシェアはほとんど中国が占めていること」を記載しました。
今回の規制の発表で投資家が一番懸念しているのが中国政府によるマイニングの規制です。
しかし、マイニング規制に関しては、現段階では、世間が心配するほど悪くなっていないようなので、調整後にまた回復するかもしれませんね。
もちろん、この暴落でバブルが終わることも十分に考えられるので、投資をする際は自己責任で行ってください。
中国は5月18日、国内金融機関に対し暗号資産の取引、清算、決済などのサービス提供を禁止。ビットコインには逆風だ。 pic.twitter.com/6319KLOAJM
— ロイター (@ReutersJapan) May 19, 2021
以上でこの記事は終わりになります。ありがとうございました。